ドーナッツ放題の日

やったー!これで今日の仕事は終了!ドーナッツ放題に行ける~っ

あ、ルミ隊員。ちょっとお願いがあるのだけど。

ダメです!今日は年に1度のドーナッツ放題の日なんですよ。

何だ?ドーナッツ放題?

知らないんですか!?午後6時から7時まで、好きなドーナッツが1000円食べ放題!この日をずっと楽しみにしていたんです!

ほう、それはいいなあ~。でも、まだ30分あるじゃないか。

ええ~、まあ・・・何ですか~?

うん、ルミ隊員はYouTuberのオールドパッションさんを知っているか?

もちろん!ドーナッツ界隈では知らない人はいないカリスマです。情熱的なドーナッツレピシは世界中のドーナッツクリエイターの憧れの的!

そうか、それは話が早い。このオールドパッションさんが、ドーナッツレシピを取られた~とか言って騒いでいるんだ。ちょっと話を聞いてきてくれ。

そんなの、トーマ隊長が行けばいいじゃないですか。私は時間がないんです!

ルミ隊員の方がドーナッツのことは詳しいじゃないか。話を聞いてくるだけでいいからさ。一緒に来てくれよ。

はい・・・ドーナッツ放題に間に合うかな・・・
オールドパッションさん

ピパロン王国警備隊の方ですね。お待ちしていました。

隊長のトーマと隊員のルミです。早速ですが、何があったのでしょうか。

私は誰もが愛することができるドーナッツを創作することに情熱を注いでいるオールドパッションといいます。

よく知っています!情熱的な創作ドーナッツの新作は、世界中が注目してますよね。

はい。創作ドーナッツは情熱です!情熱がないドーナッツなんて家畜のエサと一緒!

何を言っているのか分からないのだが・・・

わかります!

おお、わかってくれますか!あなたは本物のドーナッツがわかる人のようだ。

いや、まあ・・・

それで、今回、ついに究極のドーナッツの作成に成功したのです。あなたは信頼出来そうなので特別にお見せします。
ジャーン!

え、これ、どこかで見たような・・・

こ、これはポンデロングではないか!

この究極のドーナッツはまだ未発表なのですが、何故かドーナッツ放題で大量に売られているのです。

本当ですか?

見た目だけでなく味もそっくりなんです。普通じゃないレシピなのに。食べてみますか?

い、いや・・・このドーナッツには良くない思い出が・・・レシピに歯磨き粉は使ってないでしょうか?

おお、よく分かりましたね!見ただけでレシピの一部が分かるなんて、あなたは本物だ。

げげ!ト、トーマ隊長、お先にどうぞ。

あ~、ルミ君、隊長命令だ。ドーナッツを食べてみたまえ。

ずるい~、こんな時ばっかり~、分かりましたよ。一口だけ・・・
モグモグ

う、うそ~、美味しい!

まさか!

ドーナッツ人生かけて、間違いなくこれが一番美味しいです!

よし、俺も・・・美味しい!

気に入って頂けて嬉しいです。このドーナッツのレシピはかなり特殊なので、偶然、同じものが出来るなんてありえないはずなのです。なのに、何故かドーナッツ放題で大量に売られていて。

特殊なレシピって・・・一応お聞きしますが、もしかしてそのレシピは、ピーマンと黒酢とニンニクと歯磨き粉では?

何故それを!その通りです。

やっぱり!でも、トーマ隊長が作ったポンデロングはこの世の物とも思えない不味さだったのに、何が違うのだろう?
解決編?

ふっふっふ、事件の犯人が分かりました。

ええ!本当ですか?いったい誰が私のレシピを盗んだのですか?

はい。それはルミ隊員です!

はい???

ええっ!

よく思い出して見てください。
ルミ隊員は、ポンデロングの材料を当てていました。

た、確かに。

ちょっと待ってください。そんなこというならトーマ隊長が怪しいです。

なんだと?

トーマ隊長は以前、オールドパッションさんのポンデロングと同じ材料でポンデロングを作ったのです!

で、でも、味は違っただろう?

だから、ルミ隊員さんは材料が同じたったから答えられたのですね。

ほら。犯人はトーマ隊長です!

でも、それはオールドパッションさんが、開発する前に作ったはずだ!

えっ?てことは犯人はオールドパッションさん?

何言ってるんですか!ぼくは被害者なんですよ!?

話がごったごたになってきましたね〜・・

うーむ、よく分からないが逮捕だ~!

誰を逮捕するのですか?

だから・・・じゃんけんだ!

そんないい加減な!

そうですよ、真面目にやってください。
レシピの秘密

でも、オールドパッションさんはどうしてこのレピシを考えたのですか。

はい、実はこれは私が考えた訳では無いのです。

どういうことでしょうか?

新しいドーナッツレシピの創造は大きな情熱と苦悩の交差した所に生まれます。

???

今回はなかなか新しいレシピが思い浮かばず、苦悩が続いていました。苦悩の果てに気を失ってしまって。

それは大変!

その時に声をかけてくれたのがロッツさんでして!このレシピを教えてくれたのです。

ええっ。ロッツが?

最初はこの世とは思えないほど不味かったです。

分かります!

でも、ここでもうひと工夫すると素晴らしレシピが完成すると気付いたのです。

おお、それはすごい!そのひと工夫とは何ですか?

はい、ここにハチミツを大量に加えると、なんとも言えない極上のドーナッツが出来るのです。

あ、確かにハチミツの味がしました。

私とロッツさんは大喜びしました。ロッツさんにはとても感謝しています。

でも、犯人がはっきりしましたね。ロッツだ!

それしかないですね。

まさか、ロッツさんはいい人です。

いや、ロッツは情報屋なので、ドーナッツ放題のレシピを高額で売ったのでしょう。

そうですか・・・であれば仕方がありません。元はロッツさんが考えたレシピなので。トーマ隊長、今回の件はなかったことにしてください。

いや、よくなーい!元は俺のレシピだぞ!ロッツめ、一体、いくらで売ったんだ?ルミ隊員、ドーナッツ放題へ聞き込みだ~

やった~!ドーナッツ放題に行ける~
ロッツの時間

・・・ドーナッツ放題、終わってましたね。

ドーナッツ放題の店長も、ロッツからいくらでレシピを買ったのか教えてくれなかったなあ。

あ、トーマのアニキ!どうしたんですか、ドーナッツ放題ならもう終わってますよ。

やや、ロッツ!観念しろ!ネタはあがってるんだ。オレのポンデロングのレシピを売っただろ~

うっひゃ~、さすがアニキ、耳が早い!

うるさい!いくらで売ったんだ~

まあまあ、アニキ、耳寄りな話があるっす!青繁食堂から新作の生姜味噌ラーメンがでたっす。これから一緒にいかないっすか?もちろん、このロッツの奢りで!

おお、そうか、それは良いな~!

なに、この流れ・・・結局、ドーナッツ放題に行けなかった私だけが不幸な感じ・・・

大丈夫!今度、また、ボンデロングを作ってやるからな!

いや、それだけは遠慮します・・・



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