おつかい

ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、トーマ隊長、ちょっと頼みがある。

はっ、なんでしょうか。

実はとなりの国、ピアノン王国に、世界で一番美しい音色を奏でるオルゴールを作る職人がいるらしい。名前はサルカという。このサルカにピパロン王国に相応しい安らかなオルゴールを作るようお願いして欲しい。

ピ、ピアノン王国のオルゴールですか。

あと、ピアノン王国の王様にも会って来て欲しい。実は私の弟なのだよ。この手紙を渡し来て欲しい。

はっ、はい!

ピアノン王国の隊長もいる。せっかくだから隊長同士お話でもすればいい。あと、ルミ隊員も連れて行って欲しい。

あのドジっ娘が!?絶対何かやらかしますよ!

顔合わせが出来るからのぅ

だ、誰が?誰と顔合わせを...

とにかく、隣りの王国は少し遠い。だから魔法のじゅうたんを使って行って欲しい。ただし!絶対破かないでくれ。ほれ、これが魔法のじゅうたんだ。地図もあげるからそろそろ、お願いするよ。
ルミ隊員の姉

聞きましたよ...ルナ姉に合うって...

え、姉さんがいるの?

はい...ピアノン王国で隊長を、やって居るんです。成績も優秀、家事も全般出来ます。だけど...おせっかいだし、いつか1人立ちしたかったので。これを機に1人立ちをしてピパロン王国に来たんです。

え!?ピアノン王国の人なの?

トーマ隊長には言ってないけれど。はい。

そうなのか・・・顔合わせが出来るってそういう意味だったのか、では、いくぞ!
魔法の絨毯

ジャーン!これが魔法の絨毯だ!

うわぁ、浮いてる!凄いですね!

よし、乗ってみよう・・・お、なかなか乗り心地がいいぞ。ルミ隊員も早く乗りなさい。

なんか落っこちそうで怖いんですが・・・あ、ホントだ!意外と安定してる!

よ~し、出発だ!操縦はこのトーマ隊長に任せなさい。

操縦した事あるのですか?

いや、初めてだが、まあ、なんとかなるさ。

(なんか不安・・・)
ピアノン王国

おお、ここがピアノン王国か。

わ~、懐かしい~。私がオルゴール職人のサルカさんの所まで案内します。

今日は頼もしいなぁ。

こっちです・・・あっ、ルナ姉!

え、あれがルナ姉か?いや、ルナ隊長か?

わ、わ、こっちに来た・・・!

(あれ?仲良くないのか?)

あら、ルミちゃん♪そしてあなたは、トーマ隊長さん?まぁとてもたくましいですね!

た、たくましいなんて言われた事無いのに・・・(キュン♥)

ルミちゃんが居るってことは、今日は休み?いや、トーマ隊長様が居るから・・・王様に用事があるの?

そ、そうです♥

なら、ご案内するわ♪

あ、あ、今からサルカさんに会い行く予定なんです。

後でも良いじゃない♪あ、遊んでく?

こ、子供なんかじゃもうありません!

はっはっはっ。まあまあ、お姉さん。そそっかしいルミ隊員には、この、トーマ隊長がついていますのでご安心下さい(キリッ)。それに、サルカさんにピパロン王国に相応しい安らかなオルゴールを作ってもらうよう、王様から指示されいるので。

まあ、頼もしい。それではサルカさんのところにご案内します。ルミちゃん、沢山歩いて疲れたでしょ。おんぶしてあげようか?

ケッコウです!

お姉さん、ありがとうございます♥

ル、ルナ姉...
恥ずかしがり屋なサルカさん

すみませーん。あれ?居ないのか?

いいえ、トーマ隊長様。サルカさんは、恥ずかしがり屋なんです。サルカさん!ルナ隊長ですよ!

あ、ルナさん・・・な、何か用ですか?

はい。ピパロン王から、相応しい安らかなオルゴールを作って欲しいとの事で、ピパロン王国からやって来ました。私はトーマ隊長と言います。

ルナ姉に聞いてるのですよ。

ピパロン王がわざわざご指名で・・・大変光栄です。ちょうど最高のオルゴールができる所だったので、1時間ほどお待ち頂けないでしょうか。

承知しました。では、その間にピアノン王の用事を済ませましょう。

いや~、お姉さんがいると話がスムーズだな~
ルミ隊員も見習ったらどうだ。

ふんっ!
ピアノン王の接見

ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ
これはルナ隊長ではないか。まっておったぞ。

ピアノン王、ご機嫌はいかがでございますか。

最近、ルナ隊長がさっぱり顔を見せぬから寂しかったぞ。で、今日はどんな用事かな。

はい、実はピパロン王から使いの者が参ったのです。

つ、つかいのトーマですますです。

(あちゃ~、またカチンコチンだ・・・)私はピパロン王国のルミ隊員です。

ルミちゃんは私の妹なんです。

ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ
なるほど、今日は姉妹対面というわけだな。ルナ隊長によく似ておる。で、ピパロン王は元気かのう。

はい!元気でございますですます・・・

今日はピパロン王からのお手紙をお持ちしました。これです。

・・・ふむ。なるほど。ピパロン王も色々と気が利くのう。サルカのオルゴールは天下一品。大事に持ち帰るが良い。それと、ピパロン王に、たまには魔法の絨毯に乗って遊びに来いと伝えてくれ。

た、たまには遊びにいきますですまも。

ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ
オルゴール完成

お姉さんにはお恥ずかしいところをお見せしました・・・

いいえ、緊張している姿も初々しくて素敵でしたよ。

ほ、ホントですか♪

・・・そろそろオルゴールが完成する時間ですよ。
あ、サルカさん!

お待たせしました。これです。

早速、聴いてみましょう!
パカッ!
♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪

・・・美しい音色だ・・・

・・・心が洗われるわ。ね、ルミちゃん。

ルミちゃんはやめて!
でも・・・これは職人技だわ~
うっとりしちゃう。

コレは絶対、ピパロン王は喜ぶぞ~。「トーマ君、よくやった。褒美をつかわす」とか(ニヤリ)

また変な妄想しないで下さい!

よし、用事は済んだし、急いでピパロン王国に帰ろう!

お名残惜しいですね、トーマ隊長。ルミちゃんも今度は一緒に遊びましょう。

い、いえ、こちらこそ♥ルミ隊員のことは任せて下さい!

ムキーッ!私は大丈夫なの!みんなで馬鹿にして!

はっはっは。お姉さん、お元気で。また、お会いしましょう(キリッ)。

今度は私が伺おうかしら。ねえ、ルミちゃん。

は~い(いや、来なくていいです)。
ピパロン王国

やっと着きました。

それにしても、あのお姉さん...(可愛いなぁ♥)

ふぅ。とにかく絨毯からおりて・・・あっ!
どって~ん☆

☆#*✖♥※!
ビリッ!

大丈夫か?あ、や、破れてる!
バットエンド?

すいません!!!

ふぉっふぉっふぉっ。でも、ピアノン王国におつかいをしてくれたし、これでネル王妃の誕生日の祝いが出来る。ワシは、もう歳で・・・

ネル王妃の誕生日プレゼントが、あのオルゴールだったのか・・・

でも、破いてしまったら仕方がない。魔法使いのもとで、直して欲しい。

でも何か遠そう・・・徒歩、ですよね・・・

いいや、魔法の絨毯で行ってもらう。切れたって魔法の力はまだあるからのぅ。

だったら急ぐぞ!ルミ隊員!早く乗れ!

あっ、はい!・・・では行って来ます!

ほっほっほ。今日は頑張ったから、またいつか頼むのぅ。


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